ギャッベとはペルシャ絨毯の一種で、カシュガイ族やルリ族などイラン(ペルシャ)南部の遊牧民が織る毛足が長く、ざっくりと織られたパイル絨毯です。
ギャッベをの絵柄はその土地の風景を織り込んだ自然と対話しているような素朴な絵柄と温もりがあります。
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※この商品は、ネットでの販売は行っておりません
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自然の風景をそのまま単純な図柄で表現したものが主流です。
「四角の文様」 水が湧き上がる井戸や水場を意味する。遊牧民にとって井戸は命綱ともいえ、ギャッベの特徴的な文様。
「ライオン」 王様の象徴。深い知恵と豊かな財力、強靭な肉体と大きな権力をもった存在。
「ラクダ」 1980年頃までの遊牧民の移動手段。現在は小型トラックに変わっているが、ラクダを飼っているということは成功の証でもあった。。
「鳥」 生命の樹と組み合わせることも多く、神様からの使者といわれている。
1.ギャッベの素材
ギャッベの素材としては遊牧生活を共にしている羊の毛(ウール)が中心。
羊毛は柔らかく保温性や吸湿性に優れているため、ウールで織られた絨毯は遊牧民の生活になくてはならないものとなっています。
2.刈り込み
ウールの刈り込みは年に1~2度、主に夏場に行われます。
3.洗い&天日干し
刈り込まれたウールは周辺の小川などで完全に汚れが落ちるまで繰り返し洗われます。汚れたままだと紡ぎにくく、また色も染まりにくくなるからです。その後太陽によく当て、乾燥させます。
4.つむぎ
乾燥させたウールは木や金属の道具ですかれ、フワフワとした綿のようになります。この綿のようなウールをつむぎ器を使って糸状にねじっていきます。
5.染色
ウールの染色はそのままでは染まりにくいので、木のアクやミョウバンなどの媒染材を使います。束ねた糸を染めます。
19世紀の半ばに科学染料が登場するまで、全て植物などから取った天然染料によって糸が染められていました。現在天然染料の糸のみで織られた絨毯はごく稀なうえ、かなり高価なものとなっています。
天然染料がもたらす色の美しさはなんともいえない魅力があります。使えば使うほどに味のある深みのある色合いとなります。
赤 ・ アカネの根:多年生の植物で2m以上もの高さになる
・ コチニール:サボテンに寄生する昆虫。メスだけが染料となる
・ 他にケシの実、バラの根、ザクロの皮、ルバーブなど
黄 ・ ザクロの果皮:最も手近で安く得られる材料
・ イスペレク :イランの地に多く栽培されている牧草の一種
・ 他にぶどうの葉、ウコン、サフランなど
青 ・ インディゴ:マメ科の印度藍より摂取
・ 他にナスの皮などからも得られる
緑 ・ インディゴの青とザクロやぶどうの葉から得た黄を混ぜて作り出すのが一般的
茶 ・ くるみ、カシの木、紅茶など
黒 ・ 黒い羊からとれた羊毛を使う。色を均一にするためインディゴ液に浸すこともある。
クリーム ・ くるみの殻を煮詰めた液に浸す。長く浸せばキャラメル色になる
白 ・ 白い羊から取った毛を染めずにそのまま使う
※このページで掲載しているギャッベは参考商品です。当店に在庫はございませんのでご了承ください。
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